高さ10mから18mの土の柱が林立する、珍しい地形の阿波の土柱からスタートする。人工的な夜景よりも、こういった自然に圧倒されている方が私はずっとおもしろい。
祖谷渓は祖谷川によって深く刻まれたV字谷である。まずは祖谷渓のシンボルである小便小僧を目指して走る。断崖上を進むので道幅は所々狭いが、スケールの大きな渓谷を楽しみながら焦らずゆっくり走れる。
R32を進むとやがて道は二つに分かれ、ここを左に曲がると日本三奇橋の一つ、かずら橋がある。
私はかずら橋に行ってから戻ってきて、今度は大歩危、小歩危に進み断崖上を再び走る。大歩危・小歩危は吉野川の激流が削りだした8qにわたる大渓谷。広大な草原を走るのはこの上なく気持ち良いが、自然の厳しさを感じる山深い道も走っていて楽しいものだ。谷底を見ては圧倒されながら渓谷を回り終える。
R11、R194からR12に入り石鎚山、面河渓を走る。
その後は四国カルストで、草原に白い石灰岩がごろごろ散らばる不思議な道を走る。牧草地に突出する石灰岩は羊の群れのように見えるというが、私には何の姿にも見えない異様な光景だった。
また秋吉台のカルストは視界が開けて広々と感じたが、四国のカルストは山に囲まれていて、道も景色も十分楽しめる。
ここから宇和島方面に抜けるため、R440地芳峠で民家の中の狭い道を通る。
こういった自然を近くに感じながら育つ人は、自然が日々移りゆくのを目にしながらこの世に変わらないものなど一つもないことを知るのか、それとも太古の昔から形成されたカルストを見て、世は移りゆくけど自然だけは変わらないと思うのか・・そんなことを考えながら走っていたら、今日の宿がある宇和島に着いた。